不貞慰謝料請求をお考えの方
不貞慰謝料とは
不貞慰謝料とは、夫(妻)が配偶者以外の異性と不貞行為をしたことで、夫婦関係が破綻したり、精神的苦痛を受けた場合、それを金銭に換算して損害賠償をするための慰謝料のことをいいます。
損害賠償の責任は、浮気をした2人にあるので、慰謝料は夫(妻)だけではなく、不貞相手にも請求することができます。離婚をしないで夫婦関係を継続させる場合には、配偶者ではなく、不貞相手だけに慰謝料を請求するケースもあります。
夫婦の婚姻関係がすでに破綻していたり、別居していた場合には、不貞行為があっても、浮気相手に対して慰謝料を請求することはできません。
また、夫婦関係が悪化して別居していても、完全に夫婦関係は破綻していないで、別居中も夫婦の交流があった場合には、慰謝料請求ができる可能性もあります。
不貞行為が原因で離婚に至った場合には、精神的苦痛がより大きいと考えられ、不貞行為があったものの離婚をしない場合に比べて、慰謝料の相場が高額になります。
不貞慰謝料請求したい場合のポイント
不貞慰謝料請求の金額算定にあたっては、不貞行為がいつから行われていたのか、どれくらい続いたのかという点が重要になります。また、結婚の期間の長さや相手方の収入なども考慮したり、頻繁に会っていたり、子どもができていた場合には精神的損害は大きくなり、慰謝料の請求金額も高くなります。
継続的に不貞行為が続いていることを示す証拠を、できる限り集めておくようにしてください。写真やビデオ、メール、録音データ、ホテルの領収書、クレジットカードの明細書、電話の通話履歴などが証拠となります。
ホテルに入っていく2人の写真など、確実な証拠を提出することで、有利に進めることができ、支払われる慰謝料も高額になる可能性があります。
不貞行為がきっかけで、円満だった夫婦関係が破綻した場合も、慰謝料請求のポイントとなります。円満だった家族写真や夫婦間での携帯メールの記録などが証拠となります。
また、精神的苦痛に対して慰謝料の支払いを求める場合は、心因性の症状で病院に通うほどの苦痛を受けたことを証明するために、医師に診断書を交付してもらいます。